【動画】魚に擬態する水中ロボ、米MITが開発

魚たちに警戒されず至近距離で観察することに成功

2018.03.26
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【動画】米マサチューセッツ工科大学の研究チームが開発した最先端のロボット魚「SoFi」(解説は英語です)

 フィジーの青く澄んだ海を、サンゴ礁に暮らす魚たちにまじって泳ぐのは、最新の魚型ロボット。

 米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームは、このタイプでは最も進んだ魚型ロボットを開発、3月21日付け学術誌『Science Robotics』に論文を発表した。本物の魚のようにリアルな動きを実現したこのロボットは、カメラを備えている。海洋生物にストレスを与えずに生息環境を観察でき、研究に役立つと期待されている。(参考記事:「ドローンはストレス源? 動物保護に課題」

 この魚型ロボットの名前は「SoFi(Soft Robotic Fish、柔らかいロボット魚)」。体長は約50センチ、重量は約1.6キロで、水深18メートルまで潜れる。活動時間は約40分だ。

浅瀬を泳ぐロボット魚SoFi。2.6秒おきに撮影した写真を合成して、泳ぐ経路を示した。(PHOTOGRAPH COURTESY KATZSCHMANN)
[画像のクリックで拡大表示]

水中ロボットはなぜ必要?

 気候変動と乱獲により海が大きな影響を受けている今、科学者たちは海洋生物を詳細に調査する必要を感じている。しかし、スキューバ・ダイビングでは、ある種の生物を近くから観察することができず、ふだんの海の様子を正確に知ることができない。一方SoFiは周囲の環境にうまく溶け込めるため、海洋生物学者の目や耳の代わりになる。(参考記事:「衛星で漁船を追跡、なんと海面の55%超で漁業が」

 論文共著者のジョゼフ・デル・プレート氏は、「ロボットの動きの設計にあたっては、観察する海洋生物たちの保護をいちばんに考えました」と言う。(参考記事:「本州の9割強相当の海洋保護区を設立、セーシェル」

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