北朝鮮、知られざる日常の娯楽 写真12点

一般市民は日々をこんな風に楽しんでいた

2016.02.25
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北朝鮮の首都、平壌の公園でバスケットボールをする男の子たち。最高指導者の金正恩は、熱心なバスケットボールファンと言われている。米国のオルブライト前国務長官は、2000年に北朝鮮を訪問したとき、当時の最高指導者だった金正日にマイケル・ジョーダンのサイン入りボールをプレゼントした。(PHOTOGRAPH BY DAVID GUTTENFELDER, NATIONAL GEOGRAPHIC)
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 写真家のデビッド・グッテンフェルダー氏は、北朝鮮で長い時間を過ごした数少ない西洋人の1人だ。2000年に初めて同国を訪れた氏は、2012年にAP通信平壌支局の開設に貢献した。グッテンフェルダー氏によると、平壌の文化は年を追うごとに順調に変化しているという。

「ローラーブレードと北朝鮮――この2つを関連付けられる人はあまりいないでしょう」

 2011年に金正恩が最高指導者を引き継いで以来、平壌を国際標準に押し上げようという取り組みがなされている。その重要な役割を担っているのが、インラインスケート(ローラーブレード)に象徴されるスポーツとレクリエーションである。「首都をはじめあちこちに、数えきれないほどのローラーブレード場があります。かつてはほとんどエリートのものでしたが、今では全国に広がり、国民が外に出てゲームやレクリエーションをすることが求められています」

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 グッテンフェルダー氏はAP通信の支局設立から3年間、北朝鮮に何度も出入りしていた。そしてニュース写真だけでなく、人々の日々の生活を写真に収めた。「北朝鮮でのフォトジャーナリストとしての仕事は、批判的な視点を持つことがすべてでした。しかし同時に、人道主義者として、普通の人たちがなんとか生きていく姿を見せることでもありました」。同氏の長年にわたる撮影は実を結び、2016年世界報道写真コンテストの長期プロジェクト部門で3位に輝いた。

 北朝鮮の人々には自由時間がほとんどなく、多くの人が週6日で働いている。また、仕事以外の時間の使い方も、あまり自分で管理できない。それでもグッテンフェルダー氏の写真には、インラインスケートだけでなく、ダンス、バスケットボール、高飛び込み、演劇などを楽しむ姿が写されている。

「これらの大半は階層の高い人たちのものですが、それだけではありません。今ではあちこちに普及しているのです」

【動画】見たことのないリアル平壌
北朝鮮の首都、平壌。外国人には滅多に見られない風景を、コマ撮り撮影でとらえた興味深い映像。英国を拠点とする高麗旅行社(コリョ・ツアーズ)の手配で、映像制作会社のロブ・ウィットワースとJT・シンが朝鮮民主主義人民共和国の日常風景を撮影した。
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