【動画】ウミヘビが大きなウツボを丸のみに

自分と同じくらいの獲物をするすると、タイで撮影

2017.02.22
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 動画は、ウミヘビの一種であるアオマダラウミヘビが、自分と同じくらいの大きさのウツボを丸のみにする様子だ。タイでダイビング・インストラクターが撮影した。

 インストラクターは、目の前で起きている光景を見て、ビデオを撮り始めた。大きく開いたウミヘビの口の中に、ウツボの体がするするとのみ込まれていく。途中、のみ込む速さが遅くなったのは、ヘビの体内でウツボが抵抗でもしたのだろうか。ウツボにしてみれば、わが身が食べられるのを不快に思って当然だ。がしかし、体の大半はすでにのみ込まれており、無駄な抵抗に終わった。(参考記事:「【動画】ウツボ vs タコ、死闘を制するのは?」

 コブラ科エラブウミヘビ属アオマダラウミヘビ(Laticauda colubrina)の生息地は、インド洋東部から太平洋西部にかけてのサンゴ礁とマングローブがある熱帯の浅い海だ。彼らはサンゴ礁をすり抜けて泳いでいるウツボを捕食する。オスよりもメスのほうが身体が大きい。そのため、メスは海の少し深いところにいる大きめのウツボを狙うことが多い一方、オスは浅瀬にいる小さいものを襲う。(参考記事:「セグロウミヘビ、「漂流」で太平洋を横断か」

 動画の最後あたりで、体が曲がったまま筋肉を収縮させ、ウツボの残りを一気にのみ込んでいる。動画冒頭のウツボの大きさを考えると、食事を終えた頃には、ウミヘビの体ははちきれんばかりになっていたに違いない。

 アオマダラウミヘビには猛毒があり、その毒性の強さはガラガラヘビの毒の10倍だ。捕食するときは、獲物を毒で麻痺させてから、まるごとのみ込んでしまう。しかし、この種は性格がおとなしく、身を守るとき以外は攻撃しないため、人を咬むことはほとんどない。(参考記事:「アジアで大量に水揚げされるウミヘビ」「生物の毒が人間を救う」

 水陸両生のウミヘビは、エラブウミヘビ属だけだ。10日間ほどなら陸上で過ごすことができる。彼らは陸で餌を消化し、交尾し、産卵を行う。今回のみ込んだウツボは大きかったため、ウミヘビはこのあと陸に上がって、のんびり腹ごなしをしたのではないだろうか。

文=Heather Brady/訳=潮裕子

  • このエントリーをはてなブックマークに追加