【動画】深海エイが熱水噴出孔に卵、温めるためか

ガラパゴスの深海、水温と孵化の関係は謎

2018.02.13
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熱水噴出孔から噴き上がる水は、400℃を超えることもある。(PHOTOGRAPH BY JULYE NEWLIN, OCEAN EXPLORATION TRUST)
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 また今回の発見は、これまで考えられていたよりもガンギエイに迫るリスクが大きいことを物語っている。孵化にかかる時間が並外れて長いため、一度個体数が減ると、すぐに回復することはできないからだ。(参考記事:「【動画】拿捕の中国船にサメ数千匹、ガラパゴス」

「ガンギエイが卵をかえすのに、一部の恐竜さながらに熱を利用しているという見方は関心を集めそうですし、少し共感も呼ぶかもしれません」と話すのは、保護団体のシャーク・アドボケイツ・インターナショナル(Shark Advocates International)設立者で代表のソニア・フォーダム氏だ。

「この論文にあるようなわくわくする新発見が一助となって、ガンギエイへの関心がもっと高まり、支援の輪が広がればと期待しています」

 サリナス・デ・レオン氏も今回の発見を、探査があまり進んでいない独特な生態系を守れとの指令ととらえている。(参考記事:「新種の光る深海ザメを発見、17年かけ判明」

「私たちは深海についてほとんど何も知りません。そこにどんな種が生きていて、どんな珍しい行動を見せてくれるのか記録するチャンスさえないまま、漁業や採鉱をしているのです」(参考記事:「海底下1万mに生命か、深海の火山から有機物」

文=Jason Bittel/訳=高野夏美

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