クジラに乗ったイルカの写真が話題

研究者が原因を推定、ほかの動物おんぶ写真も一挙掲載

2016.09.07
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 イルカを乗せたクジラの写真がネットで話題になっている。

 これらの写真は2004年と2006年に米国ハワイ近海で撮影されたもの。いずれもザトウクジラがハンドウイルカを乗せており、その後研究者らが論文として報告した。

 研究者はこの現象が起きた理由として3つの可能性を検討した。クジラが攻撃的になっていたか、クジラがどうにかしてイルカを助けようとしていたか、クジラもイルカも遊んでいたにすぎないかである。

 クジラが水中からゆっくり浮上してイルカを持ち上げていることを考えると、攻撃の意図があるとは思えないと研究者は指摘する。一方で、画像を見るかぎり、イルカを助けようとしているとも考えられない。イルカは病気にかかったり負傷したりしているようにも見えず、むしろクジラと力を合わせているように見えるからだ。

 クジラとイルカはおそらくじゃれ合っているのだろう、というのが研究者の結論だった。種の垣根を越えた動物たちのふれあいはまだまだある。

キツツキに乗るイタチ

 2015年3月に英国イースト・ロンドンの公園で、イタチの仲間のイイズナがキツツキの仲間のヨーロッパアオゲラの背中にしがみついているところを、アマチュア写真家が撮影した。アオゲラは地面に着地してイイズナを振り落とすと、捕食者から逃れようとするかのように飛び立っていった。(参考記事:「キツツキに乗って空を飛ぶイタチ、写真はホンモノ?」

 この写真を検証した科学者たちは、写真は画像解析の結果からしても動物学的に見てもねつ造ではないと言う。画像自体に加工の痕跡が見られないうえ、ヨーロッパアオゲラはアリを食べることが多く、地上ではイイズナのような捕食者に対して無防備だからだ。

「自然界は驚きに満ちています」と、米国野生生物連盟の動物研究者、デビッド・マイズジュスキー氏は言う。「外に出て観察すれば、自分の目で目撃するチャンスはあります」

サイに乗るジャコウネコ

 2015年7月15日、クロサイを「乗り物」にしているマングースに似た小型の動物、ジャコウネコが南アフリカで撮影された。ジャコウネコは、これまでもシロサイやアフリカスイギュウに乗っているのが目撃されている。(参考記事:「【動画】サイの背に乗るジャコウネコ、目的は?」

 ジャコウネコは、大型動物が通るときに周囲からかき出される昆虫や、彼らの体に寄生している虫を食べると科学者は考えている。それに大型動物に乗れば、視界も開け、捕食者から身を守ることもできる。大型動物のほうは、不快なことをされなければ、乗られてもさほど気にならないようだ。

ワシに乗るカラス

カラスとハクトウワシのタンデムフライト。米国ワシントン州シーベックで撮影。(Photograph by Phoo Chan, Media Drum World)
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 2015年7月、米国カリフォルニア州の写真家が、ハクトウワシの背にカラスが乗っているところをとらえた。(参考記事:「ワシの背中にカラスが! なぜこんなことに?」

 米コーネル大学鳥類学研究所でカラスの行動を研究する生物学者、ケビン・マクゴーワン氏は、驚くほどのことではないと語っている。カラスは猛禽類に群がり、巣から追い払うことがよくあるからだ。カラスは攻撃する過程で、少しの間ワシの背に乗ったようだ。ワシのほうも、乗られることにはずいぶん慣れているように見える。

タカに乗るカラス

 群れで襲うときに起きたもう1つの事例は、2015年8月に米国グレートプレーンズの国立野生生物保護区を訪れた人がとらえた。ハゴロモガラスがアカオノスリの背に乗ったのだ。

 科学者は、じつはこれはよく見られる光景だと言う。ハゴロモガラスは猛禽類を日常的に攻撃して巣から追い払うそうだ。

クジラで波乗りするアシカ

ノリノリ?(Photograph by Robyn Malcolm, Diimex.com)
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 2015年9月には、アシカがザトウクジラの背で波乗りをしているという、目を疑うような写真がオーストラリアから届いた。科学者にも、なぜこんな珍しい行動をしているのかよくわからないと言う。(参考記事:「クジラの背に乗るアシカの写真が話題」

 米バージニア・メリーランド地域獣医科大学の動物研究者、マイケル・ネイピア氏によると、アシカは単に遊んでいるだけという可能性もある。

文=Becky Little、Brian Clark Howard/訳=倉田真木

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