【動画】ボブキャットが大型サケを捕らえる

神出鬼没のヤマネコが白昼堂々と狩りをしていた理由は

2016.12.21
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【動画】ボブキャットが遡上したサケを襲う

 オオヤマネコの仲間、ボブキャットが、自分の体と同じくらいある大きなサケを捕らえる珍しい光景が撮影された。

 場所は、米国ワシントン州にあるオリンピック国立公園。12月上旬のある朝、公園レンジャーのリー・スヌーク氏が、ホー川の支流タフト・クリークに、産卵するサケを探しにきたときのことだ。毎年、秋になるとサケの産卵期が始まるが、この辺りの川には5種のサケ類が産卵のために遡上してくる。(参考記事:「米国西部でダム3基撤去へ、自然再生めざす」

「別の職員と一緒に、たまたまそこに行ったんです」とスヌーク氏。

 しかし、川に着いてみると先客があった。「私と同じように、ボブキャットも魚を探していたんです」

 ヤマネコは人目を避けるので、こんな光景は公園内でもなかなか見られない。でもこのボブキャットはとにかく産卵行動をねらっていたと、スヌーク氏は言う。彼女はボブキャットを驚かさないよう対岸に陣取り、近くの橋のそばから動画を撮影した。(参考記事:「サメを海から引き揚げるネコの写真が話題に」

「じっとして!と自分に言い聞かせました。寒さで手がかじかんでいたんです。ボブキャットの方は魚に意識を集中していて、私のことなど気にもしていませんでした」

 この光景が珍しいのは、ボブキャットが夜行性で、姿を見られるとしても明け方か夕暮れ時だからだ。「ボブキャットはめったに姿を見せません。このときは獲物を捕ることで頭がいっぱいだったのでしょう」とスヌーク氏は語る。

 ボブキャットは毛を濡らすこともなく、見事に自分の体と同じくらいの大きさのサケを捕らえた。映像からこのボブキャットはおとなのメスだろうと、公園のレンジャーたちは推測している。(参考記事:「野生のボブキャットの子ども」

 スヌーク氏によれば、オリンピック国立公園の豊富な魚、特に長旅で疲れきっている産卵期のサケは、ヤマネコたちにとって格好の獲物だ。魚のほかには、ウサギ、ネズミ、リス、鳥などもエサにしている。

 スヌーク氏は8つの公園で働いてきたが、今回の出来事はこれまで見た中でもかなり興奮した瞬間で、米国の国立公園の豊かさを教えてくれるものだと言う。「ここは素晴らしい探検ができる場所です。時間をかけて、ゆっくり歩いてみてください。何が見つかるかわかりませんよ!」(参考記事:「自然と人間 気候変動 自然公園の選択」

文=Alexandra E. Petri/訳=山内百合子

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