3つの火山が相次ぎ噴火、インドネシア

火山大国、数千人が避難

2016.08.09
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8月3日、インドネシア北スマトラ州カロ県のティガ・パンクル村付近で火山灰を吹き出すシナブン山。(Photograph by YT Haryono, AFP, Getty Images)
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 8月最初の週、ハットトリックを決めたのは、オリンピックのサッカー選手だけではなかった。インドネシアで、3つの火山がほぼ同時に噴火した。

 インドネシアは、地質学的に活発な環太平洋火山帯に位置し、およそ130の活火山を擁している。そのうち、シナブン山、ガマラマ山、リンジャニ山の3つが、地鳴りとともに噴煙を上げたのだ。(参考記事:「インドネシアの荒ぶる神 火山と生きる」

 これまで死者の報告はないが、空港が閉鎖されるなど、人気リゾート地のバリ島に向かう便も含め、交通は寸断されている。リンジャニ山はバリ島から近いロンボク島、シナブン山はスマトラ島、ガマラマ山はモルッカ諸島の1つに位置している。(参考記事:「各地で火山噴火:インドネシア」

7月28日、ドラマチックなショーを繰り広げるインドネシア、シナブン山から吹き上がる溶岩と火山灰。(Photograph by Tibta Pangin, Anadolu Agency, Getty Images)
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 避難者は数千人に上り、周囲を火山灰で覆われたシナブン山周辺に集中している。今年になってからすでに、インドネシアの国民2億5000万人のうち、少なくとも1万3000人が火山のせいで避難生活を送っており、そのうちの多くがシナブン山周辺の住人である。(参考記事:「史上最大の噴火は世界をこれだけ変えた」

 今回の噴火は、予想されていなかったわけではない。噴火の予兆として、マグマが地中を移動する際によく起こる地震も発生していた。

インドネシア、ティガ・パンクル村付近で、シナブン山を監視する地元の人々。これまでのところ、死者の報告はない。(Photograph by YT Haryono, AFP, Getty Images)
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7月28日、インドネシア、シナブン山上空に走る稲妻。(Photograph by Tibta Pangin, Anadolu Agency, Getty Images)
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8月3日、インドネシア、テルナテ島東部の噴煙を上げるガマラマ山。このときの火山デブリは、上空600メートルに達した。(Photograph by DS Ternate, AFP, Getty Images)
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FYHANDさん(@al_fian56)が投稿した写真 -

別角度からのインドネシア、ガマラマ山。(Photograph by al_fian56)

インドネシア、ロンボク島で噴火が観測されたリンジャニ山。(Photograph by NASA)
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文=Brian Clark Howard/訳=倉田真木

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