【動画】井戸に落ちたヒョウを村人総出で救出

インドの村、心温まる救出劇

2016.08.05
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【動画】井戸に落ちたヒョウを村人総出で救出

 インドの村で深い井戸にヒョウが落ちたが、動物救助の専門家と村人が大がかりな救出作戦を繰り広げ、溺死の危機から生還させることに成功した。(参考記事:「絶滅危機のトラがインドで増加。成功例となるか?」

 現場は、インド中西部のムンバイに近いマハラシュトラ州ジャナーのピンポルガオン・シッダナス村。朝、ある村人が深さ18mの井戸の底から動物の苦しそうな鳴き声がするのを聞きつけた。

 村人は林野局の職員に通報し、そこから近くのマニクドー・ヒョウ・レスキューセンターに連絡が入った。NPO動物愛護団体「ワイルドライフSOS」が運営するこのセンターでは、同じような境遇から救出された31頭のヒョウの世話を監督している。

 連絡を受けた後、ワイルドライフSOSのスタッフ3人と林野局の職員6人が井戸に急行した。チームを率いたのは、ワイルドライフSOSの獣医師アジャイ・デシュムク氏だ。声明によると、ヒョウはすっかり怯えていて、1本のロープに必死にしがみついていたという。どうやら、獲物を追いかけていて井戸に落ちてしまったようだ 。(参考記事:「【動画】子を襲われた母ウサギが、ヘビに猛反撃」

大胆な救助方法

 現場に集結したチームは、ただちに行動に移った。まずは木の枝を束ねて足場を作り、傾かないように両端にロープをつけて井戸に下ろした。疲れきったヒョウはこれによじ登り、とりあえず水から出ることができた。チームは次に、金属製のケージを下ろした。

 ヒョウはこれに前足をかけた際に自分が水中に落ちそうになったが、最終的にケージの中に飛び移った。その後、みんなで力を合わせて慎重にケージを引き上げた。

 診察の結果、ヒョウは4歳のメスで、健康状態に問題ないことが明らかになったので、野生に返された。

 大型ネコ科動物の保護活動を行っているナショナル ジオグラフィックのビッグ・キャッツ・イニシアティブを運営する保全生物学者のルーク・ダラー氏は、「コミュニティーが野生生物のために結束した、なんとも心温まるニュースです」と言う。「人間と大型ネコ科動物が出会うときには、野生動物にとって良い結果にならないことがあまりにも多いですからね」(参考記事:「ナショジオだから撮れた!ビッグキャットたち」

【参考特集】2015年12月号「ヒョウと人間 縮まる距離」

文=Brian Clark Howard/訳=三枝小夜子

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