【タイムラプス動画】燃えさかる炎を間近にとらえた。(Video: Caters News)
米国のカメラマン、ジェフ・フロスト氏は、数年前からカリフォルニア州で起こる山火事を追い、タイムラプスの映像に記録してきた。「気温が上昇し、火事の起きやすい季節が長くなっています。私は、このまま人類が生き残っていけるのかと考えるようになりました」と37歳のフロスト氏は言う。(参考記事:「【動画】「炎の竜巻」、山火事で発生」)
炎の間近まで迫るため、フロスト氏は消火活動にあたる消防士に密着して取材を行っている。彼はこの撮影プロジェクトを「Fire Chasers: California on Fire.(火事を追う者たち:燃えるカリフォルニア)」と命名し、これまでに25件の火事をカメラに収めてきた。(参考記事:「カリフォルニア山火事、95%は人災」)
「私たちが直面しているものの正体を伝えたい。そしてこの先、地球温暖化によって気温が上がり、干ばつが増えることによって、山火事がさらに猛威をふるうようになったらどうなるかということを伝えたいのです」と彼は言う。(参考記事:「温暖化で加速する山火事の脅威」)
2015年、米国西部では約3万6000平方キロメートルが焼失した。専門家らは、長期化する干ばつと気温の上昇により、事態はさらに悪化するだろうと警告している。人間による開発と活動範囲の拡大もまた、より多くの人々を危険にさらす要因となることは間違いない。(参考記事:「山火事の煙害が広域化、死者は年間34万」)