「死の谷」が10年ぶり一面の花畑に

異常気象が引き起こす珍しい現象

2016.03.07
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いつもは荒涼としたデスバレーが、黄金色の花園に変わった。(Photograph by Jack Dykinga)
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 地球上で最も暑く乾燥した場所のひとつである米国の「死の谷(デスバレー)」が、いっせいに黄色やピンクの美しい野の花で覆われた。(参考記事:「世界最大級の臭い花がシカゴで開花、大人気に」

 ここは、米国カリフォルニア州のデスバレー国立公園。野生の花は毎年咲くが、昨年10月に例年にない大雨が続いた影響で、写真のような「スーパーブルーム」と呼ばれる現象が起こった。デスバレーで、これほどたくさんの花が一斉に開花するのは、10年ぶりだ。(参考記事:「デス・バレー国立公園 裸の大地 時の記憶」

エルニーニョの冬が終わり、デスバレーで花を咲かせるデザートゴールド(Geraea canescens)。(Photograph by Jack Dykinga)
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 花をつける植物は、1年の大半を種子の状態で休眠している。今、開花しているのは、デザートゴールド、ゴールデンイブニングプリムローズ、デザートファイブスポットをはじめ、数種類におよぶ。

 近年でスーパーブルームが起こったのは、1998年と2005年。その2回とも、今回の2015年から2016年にかけてと同様、大規模なエルニーニョ現象が発生していた。(参考記事:「珍現象:エルニーニョで砂漠が一面の花畑に」

デスバレーの野生の草花の種は、1年の大半は休眠状態にある。開花期間が短いため、今回のような、いわゆる「スーパーブルーム」はめったに起こらない。(Photograph by Jack Dykinga)
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文=Wajeeha Malik/訳=倉田真木

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