中米ニカラグアの火山が噴火、110年ぶり

19世紀~20世紀初頭に10度噴火した火山が目を覚ました

2015.12.09
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溶岩やガス、灰を噴出するモモトンボ火山。2015年12月2日に撮影。(PHOTOGRAPH BY ESTEBAN FELIX, ASSOCIATED PRESS)
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 1905年以降、沈黙を守ってきた中米ニカラグアのモモトンボ火山が噴火し、溶岩や火山灰、噴煙がすぐそばのマナグア湖に降り注いでいる。一帯の学校では安全のため、休校の措置がとられている。

 現地の報道によれば、地元の人々は2週間ほど前から弱い地震を感じていたという。火山が噴火する前には、地下で大量のマグマが移動するため、このような地震活動がよく起きる。11月31日から本格的な噴火が始まり、その後、勢いは弱まっている。(参考記事:研究者に聞く「日本の火山活動は活発化しているのか」

 モモトンボ山は、ここ10年は小規模な地震活動が何度か観測されていたものの、それを除けば前回の噴火から100年にわたり穏やかな状態を保っていた。しかし、1849年から1905年の間には10度も噴火が起きている。

 17世紀初頭には大噴火が起きた。これにより旧レオン(現レオン・ビエホ)の街が放棄され、無事に生き延びた住民たちが約48キロ西に現在のレオンの街を建造した。放棄された旧市街は現在「レオン・ビエホ遺跡群」として世界遺産に登録されている。(参考記事:「史上最大の噴火は世界をこれだけ変えた」

 モモトンボ山は標高1290メートルの成層火山。左右対称の均整のとれた円すい形で、長年、観光地として人気を集めている。中米ではよく知られる存在だ。火山の南面には大規模な地熱発電所がある。(参考記事:「【動画】圧倒的、チリ・カルブコ火山の噴火」

噴火口から溶岩が流れ出ている。(PHOTOGRAPH BY ESTEBAN FELIX, ASSOCIATED PRESS)
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噴火の様子。(PHOTOGRAPH BY ESTEBAN FELIX, ASSOCIATED PRESS)
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文= Brian Clark Howard/訳=米井香織

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