【追悼】セシル・ザ・ライオン写真集

大きく、強く、そして威厳に満ちた百獣の王の記録

2015.08.04
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 ジンバブエで最も有名なライオン「セシル」が射殺された。この7枚は、セシルを最もよく知るであろう研究者、英国オックスフォード大学のブレント・ステープルカンプ氏が遺した大きく、強く、そして威厳に満ちた百獣の王の貴重な記録である。(参考記事:「殺されたライオン「セシル」が愛された理由」

群れの運命は?

Photograph by Brent Stapelkamp
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 セシル(手前)とジェリコ(奥)はそれぞれ1つずつ群れを率い、共に行動していた。2つの群れにはメスが計6頭、子ライオンが24頭いると推定される。

ビッグキャット

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 メスと過ごすセシル。最も有名なライオンは人を恐れないことでも知られていた。

狩られた人気者

Photograph by Brent Stapelkamp
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 セシルはジンバブエのワンゲ国立公園で暮らしていた。米国人歯科医のウォルター・パーマー氏と、プロのハンターであるテオ・ブロンコースト氏が動物の死骸を自動車にくくり付け、セシルを公園の外へ誘い出した。(参考記事:「なぜライオンは今も狩猟の対象なのか?」

射殺

Photograph by Brent Stapelkamp
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 パーマー氏は公園外に出たセシルをクロスボウで射たが、致命傷にはならなかった。2人は40時間にわたりセシルを追跡し、銃で射殺した。パーマー氏は今回の狩りに際し、ガイドに約5万5千ドル(約680万円)を払っていた。

群れの統率者

Photograph by Brent Stapelkamp
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 セシルはオックスフォード大学による研究の対象であり、射殺されたときもGPS首輪を着けていた。群れに残されたセシルの子どもたちは、新たなリーダーとなるオスに殺される危険がある。(参考記事:特集「ライオン 生と死の平原」

高まる非難

Photograph by Brent Stapelkamp
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 13歳のセシルはジンバブエで愛されたライオンだった。パーマー氏は、今回の狩りは合法だったと信じているとコメント。娯楽としての狩猟は合法性があいまいだという点が、あらためて問題視されている。(参考記事:「ゾウを殺してゾウを保護するという矛盾」

危機に瀕する猛獣たち

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 アフリカのライオンは年々減少しており、過去100年で20万頭から3万頭に落ち込んだ。セシルの射殺は激しい非難を呼び、狩猟許可の発行をやめるようジンバブエに求める署名が50万人分近く集まっている。

文=Jason Bittel/訳=高野夏美

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