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日本の百年

- JUNE 2017 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

塩作りは重労働 海水を運ぶ男たち

 肩に担いだ棒で男性が運んでいるのは、海水が入った桶。海辺近くの塩田まで1日に何往復もする重労働だ。「日本の本州の沿岸では、ポンプも岩塩の採掘地も乏しいが、労働力は海水のように豊富にある」。こんな説明文とともに、英語版1947(昭和22)年4月号に掲載された。


 世界では岩塩から塩を作る方法が主流。海水を使った塩作りが、米国人には珍しかったのだろうか。


 岩塩に恵まれない日本では古代から、海水を原料に塩が生産されてきた。その基本工程は、塩作りの場が塩田から製塩工場へと移った現代でも同じで、海水から濃い塩水(かん水)を作り、それを煮詰めて塩を結晶にする。


 国内で2015年度に生産された塩は93.8万トン。供給量に占める割合は12%で、残りは外国産だ。消費量のうち家庭や飲食店で使われるのは2%しかなく、大半は塩素や苛性(かせい)ソーダ、ソーダ灰の原料となって、ガラスや薬品の製造、製紙など幅広い工業分野で利用されている。塩は人間の体だけでなく、暮らしも支えているのだ。


写真=ACME NEWS PICTURES INC

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