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日本の百年

- MARCH 2017 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

高野山の静寂を守る杉木立

 真言宗の開祖、空海入定(にゅうじょう)の地とされる高野山の奥之院。苔(こけ)むした石塔が立ち並ぶ参道の静けさを守るように林立するのは、樹齢数百年の杉の巨木だ。一説には、江戸時代に各地の大名が信仰心から苗木を寄進し、このように見事な杉木立が育まれたという。


 日本では古来、老樹や巨木、特に松や杉などの常緑樹によく神が宿ると考え、神の依代(よりしろ)として、また聖域を清浄に保つ樹林として大切にしてきた。


 杉は日本に固有の樹木で寿命が長く、神が天から降臨する神木にふさわしい大木も多い。「子宝が授かる」「病が治る」「斧(おの)を入れると血が流れ、伐採を免れた」等の伝承をもつ杉の木も各地にあり、人々の信仰を集めてきた。


写真=NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE

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