性犯罪や貧困、因習に苦しむ少女たちが、世界には数えきれないほどいる。そんな苦境に立たされた彼女たちにとって、教育こそは希望の光だ。

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少女たちが見つめる希望の光

性犯罪や貧困、因習に苦しむ少女たちが、世界には数えきれないほどいる。そんな苦境に立たされた彼女たちにとって、教育こそは希望の光だ。

文=アレクシス・オケオウォ/写真=ステファニー・シンクレア

 シエラレオネの首都フリータウンは、アフリカ西岸の大西洋に臨む港湾都市だ。この街で、私はある少女に出会った。名前はサラ(姓は伏せておく)。年齢は14歳で、妊娠6カ月を迎えていたが、実際の年齢よりも幼く見えた。髪には薄いオレンジ色のスカーフをきっちりと巻き、足の爪先に赤いペディキュアを塗っている。きゃしゃな体つきをした少女で、ささやくように小さな声で話す。

 サラは実家の近くに住んでいた少年に性的暴行を受けたが、少年はその直後、街から姿を消したそうだ。娘の妊娠を知った母親は、サラを家から放り出した。サラは現在、彼女を襲ったという少年の母親の家に身を寄せている。この母親のほかに、サラを受け入れてくれる人はいなかった。

学校は唯一の避難場所

 シエラレオネは貧しく、政府に少女たちを守ろうという意思はほとんどみられない。そんな国の少女たちにとって最も賢明な選択は、生まれついた社会的立場から抜け出すことだ。身の危険だらけの社会において、唯一の避難場所となりうるのが学校だ。

 それなりの費用は必要となるが、教育は希望の源でもある。高校を卒業すれば、大学進学や、より高いスキルを必要とする仕事に就く道も開ける。そうすれば、より大きな経済的自由と、自分の人生を築くチャンスを手にできるのだ。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2017年1月号でどうぞ。

編集者から

 世界各地の女性、特に少女や若い女性たちが置かれた苦境について常に発信を続ける写真家ステファニー・シンクレアの写真を、まず見ていただきたいです。そこには時に静かに、時に激しく、女性たちの苦しみが写し出されています。少女や若い女性たちの表情はどれも深く心に響いてきて、彼女たちのこれまでの人生とこれからの人生を暗示しているかのように感じられます。それは必ずしも、豊かで幸せなものではないかもしれません。そして、もしかしたら、彼女たちの人生を良い方向に変えることが私たちにはできるのかもしれない…シンクレアの写真を見ていると、そんなことを思ってしまいます。(S.O.)

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