親や群れからはぐれた幼いゾウたちを救おうと、ケニア北部の先住民たちが力を合わせ始めている。

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みなしごゾウを守る

親や群れからはぐれた幼いゾウたちを救おうと、ケニア北部の先住民たちが力を合わせ始めている。

写真・文=エイミー・ビターリ

 サンブルの人々はゾウが水を求めて掘った穴を手がかりに、井戸を掘り、ミネラル豊富な水を手に入れる。その深さは約5メートル。乾期になると、井戸はさらに深くまで掘られる。この時期、ゾウも水になかなかありつけず、人間が掘った井戸へとやって来る。そして、足元の地面が崩れて、井戸に落ちてしまうこともあるのだ。

 携帯電話でメッセージを送ってから程なく、レテティ保護施設の救助隊が現場に到着した。隊を率いるジョセフ・ロルンゴジネとリムカンド・レモジョングもサンブル出身だ。隊員たちは素早く井戸の周囲を掘り、ゾウの腹部にベルトを装着した。そして、ゾウは井戸から外に引き上げられた。

 隊員たちはそこで待つことにした。子ゾウの母親や群れの仲間が水を飲みに戻ってきて、無事に再会できるかもしれないからだ。しかし、じりじりと1日半待っても、群れは現れなかった。その後、子ゾウは毛布に包まれ、トラックで施設へと向かった。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2017年9月号(amazon)でどうぞ。

編集者から

野生動物を殺す人間もいれば、救う人間もいます。この記事では、殺す側から救う側に変わってきたケニアの先住民の人たちを紹介しています。背景にはさまざまなことが考えられるでしょう。動物たちが減っていること、観光資源として動物を活用できること、通過儀礼などの伝統文化が廃れてきていること……。理由はどうあれ、エイミー・ビターリの写真からは、窮地に立たされた動物を救おうとする先住民の人たちの愛情が伝わってきます。(S.O.)

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