われこそはキリストの再来と語る男性たちと、それを信じる人々。人はなぜ救いを求めるのか。

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“救世主”の肖像

われこそはキリストの再来と語る男性たちと、それを信じる人々。人はなぜ救いを求めるのか。

写真・話=ヨナス・ベンディクセン

「しかり、わたしはすぐに来る」

 イエス・キリストの再臨を預言したこの新約聖書の一節に、ずっと心引かれてきた。「すぐ」とはいつで、「わたし」とは誰なのか? 信仰や、生きる意味、救済を追い求める人間の姿を撮りたいと考え、この3年間、キリストの再来を自称する7人の男性を追ってきた(この特集では4人を紹介する)。

 ノルウェーで宗教と関わることなく育った私にとって、宗教とはどことなく不可解なものだ。だが、聖書を読むのは昔から好きだった。そしてふと気づくと、この謎めいた一節について考えている。もしキリストが再臨したら、この世界は彼の目にどう映るのか。私たちは彼のことをどう思うだろう。

 救世主探しはグーグル検索に頼った。キリストを名乗る人はたくさんいそうなものだが、調べてみると、預言者や教祖、宗教指導者と呼べる人は多くいても、私が考える救世主の最低条件を満たす人は案外少ない。それは「教義に一貫性がある」「長年その信仰を貫いている」「信者がいる」の3点だ。

 見つけた男性たちはそれぞれに独特で、彼らを取り巻く人々もまた独特だった。ほとんどの信者は教養豊かで、洗脳されていそうな人は見当たらないし、誰もが正気を保っているように見えた。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2017年9月号(amazon)でどうぞ。

編集者から

 写真家のヨナス・ベンディクセンは写真家集団マグナム・フォトのメンバーで、本誌では2014年1月号「出稼ぎ労働者の愛と孤独」などの撮影を担当してきたフォトジャーナリストです。救世主と名乗る男性たちを否定するでも肯定するでもなく、淡々と客観的にとらえています。「私にとって、このプロジェクトは答えを見つけるというよりも、問いを考えるためのものだった」という写真家自身の言葉にもあるように、信仰とは何かを考えさせる写真です。(T.F.)

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