ルワンダ奥地でゴリラの研究を続けたダイアン・フォッシー。地元の人々から疎まれることもあったが、彼女のおかげでゴリラは守られた。だが今、新たな危機がゴリラに迫る。

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彼女が愛し、守ったゴリラたち

ルワンダ奥地でゴリラの研究を続けたダイアン・フォッシー。地元の人々から疎まれることもあったが、彼女のおかげでゴリラは守られた。だが今、新たな危機がゴリラに迫る。

文=エリザベス・ロイト/写真=ロナン・ドノバン

 1985年12月26日夜、アフリカのルワンダ奥地、カリソケと名付けられた研究拠点にある小屋でダイアン・フォッシーが殺された。ゴリラの密猟撲滅活動を行っていたために、彼女は脅されていた。

 米国出身のフォッシーは野生動物の研究者ではなかったが、高名な古人類学者のルイス・リーキーに勧められ、1960年代末、ナショナル ジオグラフィックの支援を受けてアフリカにやって来た。彼女がフィールドとしたビルンガ山地はルワンダ、ウガンダ、コンゴにまたがり、生息するマウンテンゴリラの数は、1973年には275頭を下回っていたが、現在は480頭ほどにまで回復している。

 フォッシーは大柄で、歯に衣着せぬ物言いをする女性だった。そのため、誰もが彼女を愛したわけではない。森の恵みを頼りに暮らす地元住民の多くが、彼女を侵入者や魔女のような厄介な存在だと考えた。当初からフォッシーは人間よりゴリラを優遇することを行動で示した。

 まず、牛飼いと彼らの牛を公園から追い出した。牛はゴリラが好きな植物を踏み潰し、気温の低い高地にゴリラを追いやるからだ。さらに、フォッシーは密猟者を捕まえ、住んでいる小屋を焼き払い、武器を押収した。密猟者の子どもを人質に取ったことさえある。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2017年9月号(amazon)でどうぞ。

編集者から

 シガニー・ウィーバーがダイアン・フォッシー役を演じた映画『愛は霧のかなたに』が公開されて、もう30年近くがたつんですね。当時は日本でも、フォッシーの研究と不遇の死が話題になったのを記憶しています。この記事を編集していて、フォッシーの素顔に少し驚きました。ゴリラへの愛情の深さと正義感からだとは思いますが、密猟者の子どもを誘拐することもあったとは……。そうまでしなければ、ゴリラたちを守ることができなかったのでしょう。現実は映画よりもっと厳しく、ドラマチックだったのかもしれないですね。(S.O.)

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