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ナショナル ジオグラフィック日本版 2017年7月号

消えゆく蜂蜜採り

  • 竹で編んだはしごを伝い、地上30メートルまで登るマウリ・ダン。幻覚作用のある蜂蜜を採るため、ハチに襲われながら崖につくられた巣を目指す。足を踏み外し、体を支えるロープをつかみ損なえば、死が待っている。
  • マウリが竹ざおの先端で切れ目を入れると、助手のアスダン・クルン(右)がロープを取り付けた巣を押さえる。巣ははぎ取られた後、ロープを使って地上へと下ろされる。この作業だけで、数時間かかることがある。
  • 蜂蜜採りを終え、ハチに刺されて腫れ上がった顔と疲れ切った体を休めるマウリ。彼は自分の仕事をそれほどすごいものとは思っていない。クルン族の信仰に従い、夢に現れた精霊に選ばれたから続けているまでだと言う。
  • 竹で編んだはしごを背負い、竹の橋を渡るサンチャ・クルン。その重さは約55キロもある。岩壁から蜂蜜をはがす役目はマウリだけのものだが、蜂蜜採りの一行は各自が分担して道具を背負い、ジャングルの中を歩いてハチの巣のある場所へと向かう。
  • 興奮したミツバチと戦うコツは恐怖心を顔に出さないことだとマウリは言う。それでも彼は、毎回20~40カ所はハチに刺され、そのたびに顔をしかめる。崖を登る際、体を支えるロープが脇の下に少しずつ食い込んでいくのも、つらそうな顔になる一因かもしれない。
  • 手に入れた8個のハチの巣の傍らでくつろぐハンターたち。巣の大半は蜜蝋にして、カトマンズで売る。岩壁から巣をはぎ取るのはマウリだけに許された役割だ。その後、「精霊の夢」を見たことがあるハンターはいないため、この歴史ある伝統は途絶えてしまうかもしれない。

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