地球上の生物のなかで、最も大きなグループである甲虫。知られている種は、全世界で約38万、日本で1万を数える。その多様さを生んだ秘密が、体を包む美しく硬い翅だ。 

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生命を包む美しく硬い翅

地球上の生物のなかで、最も大きなグループである甲虫。知られている種は、全世界で約38万、日本で1万を数える。その多様さを生んだ秘密が、体を包む美しく硬い翅だ。 

文=丸山 宗利/写真=松本 泉

 甲虫のすごさを一言で述べるとしたら、それは「多様性」である。世界で約38万種が知られており、実際にはその数倍は生息していると考えられている。甲虫は昆虫綱の「コウチュウ目」という分類群に属する昆虫の総称であるが、生物界の一つの「目」として、甲虫ほど巨大なグループは存在しない。地球上の全生物(バクテリアから菌類、植物、動物などを含む)で、約190万種が知られているので、そのうちの2割は甲虫ということになる。

 多様なのは種数だけではない。姿形と生活様式の多様性もずば抜けている。大きさでは、1ミリを切る微小種から、180ミリ近い大型種までさまざまである。生活環境についても、植物の葉、樹皮の下、水中、地下、アリの巣、砂漠など、種によって実に多様で、それぞれの種は環境に合わせて特化した姿形をしている。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2017年7月号(amazon)でどうぞ。

編集者から

 松本泉さんの写真に出会ったのは銀座の小さなギャラリーでした。多焦点合成という技法で、甲虫たちの繊細なディテールをしっかりと表現していて、すぐに引き込まれました。松本さんは撮影する虫たちを“モデル”と呼び、すべて自分で探してきて、自宅の小さなスタジオで生きたまま撮影するそうです。子どもの頃から大好きだった身近な昆虫を、いま、独自の視点で作品に仕上げていく。とても素敵なことだと思います。(S.O.)

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