ハワイ島の地下には、活発な火山活動によってつくられた「溶岩チューブ」と呼ばれる洞窟が広がっている。その地図を作成しようと、洞窟探検家たちは狭く危険な穴の中を、身をよじりながら進んでいく。

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ハワイ 知られざる溶岩の迷宮

ハワイ島の地下には、活発な火山活動によってつくられた「溶岩チューブ」と呼ばれる洞窟が広がっている。その地図を作成しようと、洞窟探検家たちは狭く危険な穴の中を、身をよじりながら進んでいく。

文=ジョシュア・フォア/写真=カーステン・ペーター

 米国ハワイ島の南西部にある町、ハワイアン・オーシャンビュー。人口4500人にも満たないこの町には、世界中から洞窟探検家が集まる。地下に網の目のように広がる、キプカ・カノイーナ洞窟を探検するためだ。

 洞窟には二つのタイプがある。一つは石灰岩が酸性の地下水によって少しずつ溶かされ、数百万年という年月をかけて形成されるもの。世界有数の洞窟はたいていこうしてできたものだ。

 一方、溶岩チューブとも呼ばれる溶岩洞窟は、火山の噴火によって1~2年、時には数週間という、短い期間につくられる。

 ハワイ島にある洞窟はこのタイプだ。流れやすい溶岩流によって形成された。

 溶岩が火山の斜面を流れ下るときに表面が冷えて固まり、弾力性のある外殻がつくられる。こうしてチューブ状になった外殻の中を溶岩が流れ続け、地面を浸食したり地下トンネルをつくったりしながら前進するのだ。そして噴火が収まって溶岩が流れ切ると、巨大な洞窟網ができ上がる。

 探検が可能な溶岩チューブがこれほどある土地は、おそらくハワイのほかにはない。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2017年6月号(amazon)でどうぞ。

編集者から

 火山の噴火というと、火口から流れ出る溶岩の画像をよく目にしますが、最後にどうなるかって案外知らないかも。そんな人はこの特集に併せ、ニュース「ハワイで『溶岩の滝』が海へ、圧巻の光景」の動画をチェック! 「煮えたぎる溶岩」VS「豊かな水をたたえた海」。どっちが勝者なんでしょうね……なんて見ていたら、その危険な岸壁に2人のハイカーの姿が! 人間はこの勝負に参加することさえできない、ちっさい存在であることがわかります。(H.O.)

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