中央アフリカ共和国は豊かな資源に恵まれた国だ。だが、その恩恵を享受するどころか、国は戦火に苦しみ、破綻している。機能を失った国で、人々は何を思い生きているのか?

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戦火に苦しむ中央アフリカ

中央アフリカ共和国は豊かな資源に恵まれた国だ。だが、その恩恵を享受するどころか、国は戦火に苦しみ、破綻している。機能を失った国で、人々は何を思い生きているのか?

文=ピーター・グウィン/写真=マーカス・ブリーズデール

 中央アフリカ共和国。面積はフランスとほぼ同じ、人口わずか500万人のこの国には、広大な森林があり、野生動物があふれ、地下にはダイヤモンドや金、ウランといった資源が豊かにある。繁栄して当然だろうと思いきや、この国は破綻に向かっている。なぜだろう?

 中央アフリカでは、過去4年間にわたって内戦と混乱が続いている。少数派のイスラム教徒と多数派のキリスト教徒が残虐な戦いを繰り広げているのだ。内戦の引き金となったのは、北部のイスラム教徒たちが長年にわたり積もらせた不満。首都バンギの中央政府にないがしろにされていると、ずっと感じてきたのである。

 こうした混乱と破綻は、一般市民を数々の苦境に追いやっている。彼らが遭遇した出来事を、外国人である私に聞いてほしいと近づいてくる人も何人もいた。彼らとの出会いのなかで、最も心が痛んだのは、平和維持部隊のフランス兵から性的虐待を受けたという少女だった。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2017年5月号(amazon)でどうぞ。

編集者から

 日本にいるとアフリカは遠いです。その中でも、中央アフリカ共和国はことさら遠い存在ではないでしょうか?日本で同国のことが報じられることはほとんどないですし、ナショジオでもほとんど取り上げてきませんでした。今回、その悲惨な現状を紹介できたのは、写真家マーカス・ブリーズデールのジャーナリストとしてのこだわりがあったからだと思います。ブリーズデールは長年、アフリカ大陸の中央部を中心に取材を続け、暴力に支配された人々の苦境を力強い写真で伝えてきました。この特集の写真を目にして、遠い国とそこに生きる人々が、少しでも近い存在になるのではないでしょうか。(S.O.)

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