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宗教や芸術、政治の大改革を断行した結果、伝統を重んじる人々によって歴史から葬られようとした古代エジプト王。だが、変化の時代を迎えるエジプトで、再び関心が高まりつつある。

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エジプト初の革命家 アクエンアテン

宗教や芸術、政治の大改革を断行した結果、伝統を重んじる人々によって歴史から葬られようとした古代エジプト王。だが、変化の時代を迎えるエジプトで、再び関心が高まりつつある。

文=ピーター・ヘスラー/写真=レナ・エフェンディ

 紀元前14世紀にエジプトを治めた王、アクエンアテン。ツタンカーメンの父でもあるこの王は、アメンホテプ4世として即位してから5年後、二つの重大な決定を下す。

「アテンに仕える者」を意味するアクエンアテンに改名し、現在のアマルナに遷都することにしたのだ。新首都は太陽円盤の地平を意味するアケトアテンと名づけられた。何もない砂漠が推定3万人の都市となり、大規模な宮殿や神殿が大急ぎで建設された。

 さらにこの王は、宗教や美術、政治を一新しようと試みたものの、その死後は数多くの非難を浴びることとなる。息子のツタンカーメンまで、「神々に見捨てられ、災厄の国となった」と父の時代を批判する勅令を発布している。後の王朝は、アクエンアテンを「犯罪者」や「反逆者」とみなし、彼の彫像や絵を破壊して歴史から消し去ろうとした。

 ところが、近代の考古学者たちによってアクエンアテンの存在が確認されると、その評価は一変する。1905年、エジプト学者ジェームズ・ヘンリー・ブレステッドは、王を「個性が見える人類史上初の人物」と称し、先見の明をもった革命家とたたえた。

 21世紀に入ると、アマルナ周辺の砂漠の調査がようやく実現し、4カ所の墓地の所在が確認された。アマルナに都が置かれていたのは17年間とごく短く、墓地は当時の日常生活を知る貴重な手がかりになると思われた。その最も大きな墓地では、10年近く調査が続いている。これまでに少なくとも432体分の人骨が発見された。死亡年齢がわかった遺体のうち7割が35歳までに死んでいた。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2017年5月号(amazon)でどうぞ。

編集者から

 周囲の反応など気にも留めず、前代未聞の大革命を実行したアクエンアテン。「出る杭は打たれる」なんて言葉とは無縁の国なのかしら、と思ってネットサーフィンしていたら、松下幸之助さんの名言「出る杭は打たれるが、出すぎた杭は打たれない」がヒットしました。そこまで自分の信念を貫く強さをもてということなのですが、さらに検索を続けると「出すぎた杭は打たれない。が、抜かれる」という持論を展開している人がいて、思わず笑ってしまいました。はい。アクエンアテンは“出過ぎちゃって、抜かれちゃった”王さまなんですね。でも一方で、トリンプ・インターナショナル・ジャパンの元社長、吉越浩一郎さんは「出る杭になれ。出ない杭は土の中で腐る」とおっしゃっています。腐らなかったからこそ、3000年の時を経た今、再評価されているともいえます。さて、一度きりしかない人生。みなさんはどんな杭になりたいですか?(H.O.)

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