特集ダイジェスト

アインシュタイン、ニュートン、ミケランジェロ・・・。並外れた知性や才能をもって生まれ、世界を変える人たちがいる。さまざまな研究結果を基に、驚異的な頭脳の秘密に迫る。

 天才は生まれつきの資質か、それとも育てられるものか。

 遺伝子研究の進歩で、今では人間の特徴を分子レベルで調べられるようになった。知能や行動、さらには絶対音感のような特殊な資質に関わる遺伝子を特定する研究もさかんに行われている。ただし、知能に関する遺伝子の特定は一筋縄ではいきそうにない。研究結果の利用の仕方に倫理的な懸念がつきまとううえ、何千もの遺伝子がそれぞれ少しずつ関与している可能性もあるからだ。

 遺伝的な資質だけで偉業を達成できるわけではない。個々の潜在能力を引き出し、育てなければ、天才は生まれない。たとえ才能と意欲があっても、周囲の支えがなければ、せっかくの能力が宝の持ち腐れになりかねないし、貧困や人権抑圧の下では、人は生きるのに精いっぱいで、才能を伸ばすどころではなくなる。

 業績の内容から幅広い影響まで、万能の天才の名にふさわしい人物がいるとすれば、それはレオナルド・ダ・ヴィンチだろう。1452年、現在のイタリアのトスカーナ地方で生まれ、貧しい出自にもかかわらず、その知性と芸術的才能は途方もない高みに達した。美術における洞察力、人体解剖の専門知識、技術者としての先見の明など、彼ほど幅広い分野で才能を発揮した人物はほかにいない。

 今、国際的な研究チームが、レオナルド自身の秘密を解き明かす難題に挑んでいる。その名も「レオナルド・プロジェクト」だ。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2017年5月号(amazon)でどうぞ。

※関連番組の放送予定はこちらからどうぞ。「ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン」

編集者から

 この特集のために、写真家のパオロ・ウッズは日本にも取材に来ました。特集に掲載した重力波望遠鏡KAGRA(かぐら)のほか、東京都にある聖徳学園小学校でも撮影しています。そのときの写真と裏話を本誌の「もっと、ナショジオ」で紹介していますので、特集と合わせてお楽しみください。(T.F.)

フォトギャラリー

フォトギャラリー