現在、人類の半数以上が都市部に暮らしている。人口が1000万人を超し、巨大なエネルギーが渦巻く「メガシティー」を、オランダ人写真家が撮影した。

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メガシティー 大都会の街角

現在、人類の半数以上が都市部に暮らしている。人口が1000万人を超し、巨大なエネルギーが渦巻く「メガシティー」を、オランダ人写真家が撮影した。

写真・話=マルティン・ルーメルス

 人類はかつてないほど都市に集中している。国連人口基金によれば、現在、世界の人口の半分以上が都市部に住んでいて、その割合は2050年までに7割近くになると予想されている。さらに、こうした都市居住者の8人に1人が、人口1000万人を超す「メガシティー」の住人だという。

 こうした事実こそ、私が「メトロポリス」と題した作品を撮り始めた理由だ。2009年から6年かけて世界中のメガシティーを訪ね、都市化の力強い歩みを記録した。

 豊かさと貧しさ、伝統文化と先進的な発展―巨大都市がもつ、そうした対比を鮮明に見せるのが目標だ。混雑した場所に、多くの人たちが共存していることに興味をかき立てられた。どの都市も空間にゆとりなどないが、創意工夫にあふれ、人々の間には同じ都市に暮らす連帯感が感じられる。

 訪れる都市ごとに、私は地元のアシスタントを雇うことにした。彼らと話し合って撮影地点を決め、見晴らしの利く場所を見つける。後は待つのみだ。

 都市生活のスピード感とエネルギーを視覚化するため、長時間露光で撮影した。何が動いていて、何が動いていないかを理解することは大切だ。そして、混沌の中にも、ある種の調和が必要となる。

 メガシティーの暮らしを1枚の写真に封じ込めたい。私はフィルムを使い、長時間露光で撮影する。それは都市を概観した、万華鏡のように変幻自在なイメージだ。このシリーズの写真はどれも、重層的な作品といえる。じっくりと見れば見るほど、さまざまなものに気がつく。私自身、これらの写真を幾度となく見つめているが、見るたびに今でも新しい発見がある。あなたにもぜひ、その楽しさを味わってもらいたい。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2017年3月号でどうぞ。

編集者から

 人々が都市を目指すのは、なぜなのでしょうか? オランダ人写真家のマルティン・ルーメルスが世界各地の巨大都市を長時間露光でとらえた写真を見ていると、なんとなくその答えが見えてくるような気がしました。作品には、都市に渦巻く強大なエネルギーが写しとられています。このエネルギーが、人々を吸い寄せているのでしょう。それはまるで、巨大な竜巻のようなものなのかもしれません。(S.O.)

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