未開の森と伝統を守る先住民族。そんな既成のイメージに疑問を抱く写真家がアマゾン川流域へと赴き、21世紀に生きる人々の現実をカメラでとらえた。

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アマゾニア 21世紀の暮らし

未開の森と伝統を守る先住民族。そんな既成のイメージに疑問を抱く写真家がアマゾン川流域へと赴き、21世紀に生きる人々の現実をカメラでとらえた。

写真・話=ヤン・グロス

 高潔な野蛮人、失われた都市、未開の自然…。アマゾニアと呼ばれるアマゾン川流域の熱帯雨林は、ロマンチックな伝説やステレオタイプと結びつけられてきた。しかし21世紀の今、ジャングルはどうなっているのだろう? 答えを求めて、2011年に私は現地へ向かった。

21世紀の真実を求めて

 実は、このテーマに興味をもったのは、2008年にブラジル北部で先住民族の人々と森林再生の活動を共にしたことがきっかけだ。村の若者たちは伝統的な暮らしの純粋さについて喜んで話してくれたが、それは聞きかじりのノスタルジーのように思えた。彼らは、外の世界の若者と同様に、ダンスをし、酒を飲み、サッカーに興じていた。その時、私は気づいた。私たちが思い描くアマゾニアは、現実とかけ離れているのではないか、と。

 その後、ある探検記と出合った。1540年代に欧州人として初めてアマゾン川を下ったスペイン人、フランシスコ・デ・オレリャーナの記録だ。私は彼の足跡をたどることにした。

 エクアドルから出発し、ペルー領内では海軍の病院船に乗せてもらい、6週間かけてアマゾン川を移動。その後、コロンビアを経由して、ブラジルへ。そこからはアマゾン横断道路を走る。行く先々で人々や集落を撮影し、彼らと協力してプロジェクトを進めた。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2017年2月号でどうぞ。

編集者から

 写真家の行動力と探求心にはいつも感動する。この作品を撮影したヤン・グロスもまさに、写真家の中の写真家だろう。ステレオタイプにまみれたアマゾン流域の真の姿を知りたいと、アマゾン川を下り、南米大陸を横断してしまうのだから。そうした奇特な人たちがいてくれるから、自分では決して行けそうもないような土地に暮らす人々の顔を見ることができる。(S.O.)

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