マヤ文明が栄えた地域の東方に存在したという「白い都市」。伝説を追い求め、密林に分け入った学者たちが目にしたのは、知られざる都市の遺跡だった。

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中米ホンジュラス 密林に眠る伝説の都市

マヤ文明が栄えた地域の東方に存在したという「白い都市」。伝説を追い求め、密林に分け入った学者たちが目にしたのは、知られざる都市の遺跡だった。

文=ダグラス・プレストン/写真=デイブ・ヨダー

 ホンジュラスとニカラグアにまたがるモスキティア地方には、約5万平方キロに及ぶ中米最大の多雨林がある。空から見るぶんには美しいが、実際に足を踏み入れれば、毒ヘビやジャガーなど数々の危険が待ち受けている。

 その近寄りがたさこそ、この密林のどこかに都市遺跡があるという伝説が語り継がれてきた大きな理由だろう。ただ話の出どころははっきりしない。廃墟と化した都市の白い城壁が林冠から突き出ているのを見かけたと、探検家や初期の飛行家などが口にしてきた。

画像データから「伝説の都市」のありかを推測

 モスキティアの位置は、マヤ文明などのさまざまな文明が栄えた地域「メソアメリカ」に隣接している。マヤの文化は南北米大陸の古代文化のなかでも最も研究が進んでいるのに対し、モスキティアの人々についてはほとんど何も知られていない。

「この偉大な文化については、わからないことだらけです」と、ホンジュラス国立人類学歴史学研究所の考古学部門を率いるオスカー・ニール・クルスは語る。「何一つわかっていないと言ってもよいでしょう」

 1990年代半ば、スティーブ・エルキンスというドキュメンタリー映画の製作者が、白い都市の伝説に魅せられて調査に乗り出した。そしてNASAのジェット推進研究所に依頼して、米国の地球観測衛星ランドサットやレーダーによって撮影したモスキティア地方の膨大な画像データを分析してもらい、遺跡がありそうな場所を割り出したのだ。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2016年1月号でどうぞ。

編集者から

謎の古代文明の遺跡を中米で複数発見」というニュースを以前お伝えしましたが、その遺跡調査の詳しいレポートが今回の特集です。ニュースでは紹介していない写真や、見つかった都市の想像図なども掲載されています。まだ名前もついていない古代文化がどんなのものだったのか、いろいろと想像をふくらませてみてください。(編集T.F)

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