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死肉をあさる姿が忌み嫌われるハゲワシは、実は、生態系を清潔に保つうえで重要な鳥だ。だが、その生息数は人間の手によって激減している。

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ハゲワシ “嫌われ者”の正体

死肉をあさる姿が忌み嫌われるハゲワシは、実は、生態系を清潔に保つうえで重要な鳥だ。だが、その生息数は人間の手によって激減している。

文=エリザベス・ロイト/写真=チャーリー・ハミルトン・ジェームズ

 イメージとは裏腹に、ハゲワシたちには誇るべき特徴がいくつもある。ほかの動物を殺すことはめったになく、つがいは協力して子育てをすることがわかっている。そして何より重要なのは、生態系の維持に不可欠な役割を果たしていること。動物の死骸を素早く片づけ、有機物の分解・再利用を助ける働き者なのだ。

自然界の大食い・早食いチャンピオン?

 ある推定によると、セレンゲティ国立公園のハゲワシたちがこれまでに食べてきた肉の総量は、この土地のすべての肉食哺乳類を合わせたよりも多いという。しかも彼らは早食いで、肉1キロをわずか1分ほどで食べ終える。大きな群れなら、シマウマ1頭をたいらげるには30分もあれば十分だ。ハゲワシたちがいなければ、腐臭を放つ死骸が長く放置され、害虫が大発生したり感染症が広がったりすることになる。

 長い時間をかけて完成した、実によくできた自然の仕組みだが、この先もあり続けるとは限らない。アフリカには11種のハゲワシがいたが、そのうちクロハゲワシはすでに絶滅。7種が近絶滅種か絶滅危惧種に指定されている。

 2012年7月、ジンバブエのある国立公園で、密猟された後に毒薬を振りかけられたゾウ1頭を食べ、191羽のハゲワシが死んだ。その1年後には、ナミビアで同様に約500羽が死んだ。密猟者たちは、なぜハゲワシを狙うのだろうか?
「死んだゾウやサイの上空にハゲワシが飛んでいると、公園の管理者が密猟に気づくからです」と、猛禽類の保護団体「ペレグリン基金」のアフリカ事業副部長ダーシー・オガダは言う。東アフリカでは、ハゲワシの毒殺の3分の1は象牙目当ての密猟者によるものだ。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2016年1月号でどうぞ。

編集者から

 ハゲワシは、アニメのキャラクターなどに使われていることもあって、なんとなく身近な鳥だと思っていたのですが、実は、その生態についてほとんど知らなかったことに気づきました。特に合点がいったのは、肉食動物は、獲物を食べる順番が遅いほど、胃の中で雑菌をやっつける能力が高いということ(ライオン<ハイエナ<ハゲワシ)。そりゃそうなんですが、自然ってなんてうまくできているんだと、感心した次第です。
 しかし、腐った肉を食べるなんて、どんな気分なんでしょう。そんなことを思って調べていたら、腐肉臭を放つ植物「ショクダイオオコンニャク」なるものを発見! 日本でも国立科学博物館の筑波実験植物園など数カ所にあるそうですよ。めったに開花せず、2日ほどしかもたないレアな花。「見た! 嗅いだ!」という方はご感想をぜひお寄せください。(編集H.O)

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