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日本の百年

- NOVEMBER 2016 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

天皇の即位を祝う提灯行列

 学帽をかぶった学生たちが、提灯(ちょうちん)を高く掲げて行進する。1928(昭和3)年11月、昭和天皇の即位を祝って、東京の皇居前で行われた提灯行列のひとコマだ。京都御所で即位の礼が行われたこのとき、昭和という新しい時代の幕開けを祝って、全国各地で祝賀行事が催された。


 提灯行列は、戦前の日本では大小さまざまな名目で行われていた。起源については諸説あるが、たいまつや花火を手にした人々が列をなして行進する欧米での祝賀行為に影響を受けて、学生や学校が実施したのが始まりとみられている。日露戦争の際には、戦勝を祝って全国各地で盛大に行われ、その流行ぶりは「猫も杓子(しゃくし)も」と報じられたほど。戦勝の祝賀や皇室の祝い事のほか、自治体の創立や工場の操業開始、オリンピックでの地元選手の活躍といったローカルな出来事など、祝う対象は多岐にわたっていたようだ。


 往時に比べれば出番は減ったが、子どもたち数千人が提灯を手に練り歩いて始まる福島県の「会津まつり」のように地域の年中行事の一環として、また世界遺産登録などを祝って、提灯行列は今でも行われている。


写真=HENRY MILLER/NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE

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