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日本の百年

- JUNE 2016 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

蓮池のほとりのNIPPON

 蓮池(はすいけ)のほとりに思い思いのポーズでたたずむのは、和服を着た3人の女性たち。ハスは今を盛りと見事な花を咲かせ、ちょうどおあつらえ向きに白いサギの姿もある。20世紀初頭に日本各地を旅した英国人の写真家、ハーバート・ポンティングが撮影したものだ。


 泥の中から茎を伸ばして清らかな花を咲かせるハスは、仏の教えを象徴する花として、仏教の世界で重要視されてきた。また蓮池にサギやカイツブリといった水鳥を配した花鳥画は「蓮池水禽図(れんちすいきんず)」と呼ばれ、中国や日本の画家たちによってさかんに描かれてきた。


 そんな被写体が勢ぞろいした、まさに東洋趣味ここに極まれりという写真なのだが、どういうわけか西洋絵画のような華やかさが感じられる。同様の題材を扱った日本画との違いは、余白の少ない緊密な構図によるものだろうか。東洋をこよなく愛した写真家の、西洋的な感覚が生んだ、ちょっと不思議な一枚だ。


写真=HERBERT G. PONTING/NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE

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