だれもが知っているタコ。その個性的な体には不思議がたくさん詰まっている。動物界きっての変装術から高度に発達した神経系まで、タコの正体に迫る。

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きっと驚く タコの不思議

だれもが知っているタコ。その個性的な体には不思議がたくさん詰まっている。動物界きっての変装術から高度に発達した神経系まで、タコの正体に迫る。

文=オリビア・ジャドソン/写真=デビッド・リトシュワガー

 あらゆる無脊椎動物のなかで、タコほど人間に似た生き物はいない。たとえば、こちらを吟味するように、じっと見つめ返してくるところなど人間を思わせる。タコの8本の腕には数百個もの吸盤が並び、さまざまなものを巧みに扱う器用さを備えている。こうした点で、タコは、イルカのような海生哺乳類より人間に近いのだ。

煙幕を張り、変装で身を守る

 それに加えて、タコは宇宙人も顔負けの不思議な特徴をもっている。心臓は3個もあって、体内を流れる血液は青い。身の危険を感じると、墨を噴き出して煙幕を張り、一目散に逃げていく。

 タコがほかの生き物と違うのは、臨機応変に変装できる点だ。ある時はサンゴに、ある時は海藻に、またある時は砂に、という具合だ。タコは状況に応じて、皮膚を立体画像のように変えられるという。でも、どのように?

 タコの変装には、主に三つの要素が関係している。一つ目は色だ。色素と光を反射する細胞の働きによって、タコは多種多様な体色と模様を作ることができる。

 二つ目の要素は皮膚の質感だ。タコは特殊な筋肉を収縮させて皮膚を凸凹にしたり、つるつるにしたりできる。ウデナガカクレダコはこの“秘技”を使って、海藻になりすます。

 三つ目の要素は身のこなし方だ。タコの動きはとても特徴的だ。たとえば、体を丸くしてサンゴに見せかけながら、気づかれないように、2本の腕で海底をそろりと歩くなどという芸当をやってのけるタコもいる。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2016年11月号でどうぞ。

編集者から

 食材としてもおなじみのタコですが、彼らの並外れたサバイバル術はあまり知られていないのではないでしょうか? 体の色だけではなく、皮膚の質感までも変えてしまう変装の仕組みや、優れたハンターとしての横顔などを、オリビア・ジャドソンの臨場感あふれる平易な文章と、デビッド・リトシュワガーの迫力ある写真でお伝えしています。子どもから大人まで、十分に楽しめる記事だと思います。(S.O.)

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