米国のクルーズ船が、40年ぶりにキューバのハバナへ入港した。国交回復で急増が予想される米国人観光客を、キューバの人々はどう迎えるのか?

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キューバ 変化の大波を前に

米国のクルーズ船が、40年ぶりにキューバのハバナへ入港した。国交回復で急増が予想される米国人観光客を、キューバの人々はどう迎えるのか?

文=シンシア・ゴーニー/写真=デビッド・グッテンフェルダー

 日曜日の午後にフロリダ州のマイアミを出港したとき、これから何が待ち受けているか、誰にも見当がつかなかった。米国のクルーズ船がほぼ40年ぶりにキューバに入港するとあって、キューバ国内で反カストロ感情が高まるのではないかと心配する声もあった。

キューバ美女が水着で歓迎

 だが、ハバナに着いてみると、待っていたのはお祭り騒ぎの歓迎だった。女性ダンサーたちはハイヒールを履き、キューバの国旗柄の水着に身を包み、髪には大きな銀色の星形の飾りを付けていた。私は、2人のダンサーが満面の笑みを浮かべながら、下船してきた短パン姿の男性にすり寄っていくのを見た。携帯電話で撮られた水着姿のキューバ美女たちの写真は、瞬く間にネット上で広がり、のちのち波紋を呼ぶこととなる。

 米国の禁輸措置は、現在も米国民に対し、財務省が定義する「観光活動」を目的としたキューバへの渡航を禁じているものの、5年ほど前から米国人渡航者の数は、目に見えて増えている。2016年3月には、禁輸措置を順守するという宣誓書に署名することを条件に、人的交流を目的とする個人旅行が許可され、さらに8月下旬にはキューバへの定期航空便が就航した。

 キューバの魅力として旅行パンフレットなどでよくうたわれるのが、米国的なもの(たとえば、マクドナルド)が一切見当たらない、ということだ。ハバナの建築家ミゲル・コジューラが、こんなことを話してくれた。「キューバに来たがっている米国人の99%が口をそろえて言うんです。今のままのハバナを見たいとね」

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2016年10月号でどうぞ。

編集者から

 短い記事ではあるが、とても興味深い。急速に近づく米国とキューバの関係を、40年ぶりの直航クルーズ船の再開という出来事を通して、伝えてくれている。庶民から大学教授まで、キューバのさまざまな階層の人たちの言葉が印象的だ。数は少ないが、グッテンフェルダーの写真も旅情を誘う。(S.O.)

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