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インド洋に浮かぶ楽園のような島国セーシェル。外来の動植物によって固有種が脅かされているが、在来の生態系を回復させる新たな取り組みが進む。

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よみがえるセーシェル

インド洋に浮かぶ楽園のような島国セーシェル。外来の動植物によって固有種が脅かされているが、在来の生態系を回復させる新たな取り組みが進む。

文=ケネディ・ウォーン/写真=トマス・P・ペシャック

「セーシェルほど独特な自然環境を誇る島々はありません」と話すのは、保全生態学者のクリストファー・カイザー=バンバリーだ。「ガラパゴスはダーウィンのおかげで有名ですが、セーシェルだって少しも引けを取りませんよ」

岩山に登って「クラゲの木」を探す

 セーシェルで一番大きなマヘ島で、私はカイザー=バンバリーと一緒に岩山を登り、「クラゲの木」と呼ばれる常緑樹を探していた。生態系が傷ついた島では大抵そうだが、わずかに生き残った生物を見つけるには、高地へと足を運ばなければならない。私たちは森の中にそびえる、巨大な花崗岩をよじ登っていた。科学者たちが「残丘」と呼ぶ、こうした岩山は、長い年月をかけて雨の浸食によって形成されたものだ。

 ここに生えている植物はほとんどが島の固有種で、岩の割れ目に根を張って育つ。なかでも「クラゲの木」ことメドゥサギネは、繁殖可能な状態のものが20本ほどしか確認されていない希少な木だ。私たちが見つけた木は一見健康そうだったが、種が入った、小さなクラゲのような形のさやは数個しか付いていなかった。この岩山に追いつめられたクラゲの木が、かつてのような勢いを取り戻すには、長い時間が必要だろう。

【動画】インド洋の美しい島国セーシェルで、固有の生態系を回復させる取り組みが進んでいる。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2016年5月号でどうぞ。

編集者から

 セーシェルについてもっと知りたくなったら、ニュース「洞窟で涼む熱帯のゾウガメが見つかる」もどうぞ。セーシェルの固有種アルダブラゾウガメが、日差しを避けるために岩陰に隠れることには本誌でも触れているのですが、動画で見るとこれまたユニーク! 日陰を求めて、てくてく歩く姿をご覧いただけます。でも、「日陰か、死か」という見出しは冗談ではないらしく、何でそこまでしてこの島で暮らすのかしら、と不思議に思った次第。「適応」とか「進化」のマジックは、どこにいったんでしょうかね。でも、日陰で昼寝をしている顔は、本当に気持ちがよさそうですよ。私も波の音を聞きながら、木陰で眠りたい…。(編集H.O)

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