写真家ジョエル・サートレイは、飼育動物を撮影するプロジェクト「フォト・アーク」を進めている。絶滅してしまう前に、彼らの姿を未来へ残すためだ。

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ポートレートは生命の記録

写真家ジョエル・サートレイは、飼育動物を撮影するプロジェクト「フォト・アーク」を進めている。絶滅してしまう前に、彼らの姿を未来へ残すためだ。

文=レイチェル・ハーティガン・シェイ/写真=ジョエル・サートレイ

 地球上には200万種から800万種の動物がいるという。だが、今世紀末には少なくとも1600種、多ければ300万種が絶滅すると予測されている。原因は生息地の消失、気候変動、野生動物の売買などさまざまだ。

 絶滅の淵に立たされている動物たちにとって、最後の頼みの綱が動物園だ。世界中の飼育動物を写真に収め、彼らの運命に思いを寄せてもらいたい。写真家ジョエル・サートレイは今、そんな壮大なライフワークに取り組んでいる。

 サートレイは自分の撮影プロジェクトを、旧約聖書に登場するノアの箱舟(アーク)になぞらえて「フォト・アーク」と名づけ、過去10年間にわたって情熱を注いできた。これまでに撮影した動物は5600種以上にものぼる。小さなマダラヤドクガエルから大きなホッキョクグマ、魚類のヒフキアイゴから鳥類のコサンケイまで、名前を挙げたらきりがない。

 写真の撮り方は動物の数だけある。だがサートレイは、どの動物にも黒または白の背景を使う。「動物たちを分け隔てなく見せる効果があるんです」と彼は言う。「ホッキョクグマもネズミも、命の重さに変わりはありませんから」

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2016年4月号でどうぞ。

編集者から

 サートレイの「フォト・アーク」のプロジェクトについては、以前も本誌で取り上げたことがありましたし(2013年10月号「動物園はノアの箱舟」)、その作品は誌面にさまざまな形でちょくちょく登場しています。でも、プロジェクトを始めた背景については、今回改めて知ることになりました。家族が病気になるという不幸な出来事にめげず、前向きに進んだ結果がこれだったということで、ちょっぴり悩んだときに思い出したい特集です。残りの被写体の数と自分の寿命を思えば、1日も無駄にできないと言うサートレイ。ある種、うらやましい人生です。さあ、今年もあと残すところ9カ月ですよ! あなたは今日1日をどう生きますか?(と、書きながら、自問自答している私です…)(編集H.O)

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