カナディアン・ロッキーの一角に位置する世界遺産、ヨーホー国立公園。決して広くはないが、滝や氷河、世界有数の化石層のある、魅力あふれる公園だ。

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化石と絶景 カナダのヨーホー国立公園

カナディアン・ロッキーの一角に位置する世界遺産、ヨーホー国立公園。決して広くはないが、滝や氷河、世界有数の化石層のある、魅力あふれる公園だ。

文=マッケンジー・ファンク/写真=ピーター・エシック

 カナディアン・ロッキーにあるいくつもの自然公園のなかで、ヨーホー国立公園は見過ごされがちな存在だ。しかし、今から100年ほど前に発見されたバージェス頁岩層は、1980年にユネスコの世界遺産に登録された。当然ながら、ヨーホー国立公園を訪れる多くの人々のお目当ては、カンブリア紀の奇妙な生物化石で知られる、この有名な化石層である。

ハイキング客のあいさつは「ヨーホー!」

 ヨーホー国立公園の面積は約1300平方キロで、この地域にしては小さい。しかし、先住民クリー族の言葉で「畏怖」を表すその名が示すように、ここには感嘆すべき自然がぎゅっと詰まっている。3000メートル級の山が少なくとも25峰、神秘的な青緑色の水をたたえた二つの氷河湖のほとりにはそれぞれ由緒あるロッジが立ち、カナダ屈指の落差を誇るタカカウ滝をはじめとする数百もの滝がある。

 年間350万人が訪れるカナディアン・ロッキーきってのリゾート地バンフと比べると、ヨーホーを訪れる人は少ないが、その分どこか親しみやすい。ハイキングの途中ですれ違うときなど、「ハロー」ではなく、「ヨーホー!」と陽気な声を上げる場面に何度か遭遇した。

 ヨーホー渓谷に着いた私は、タカカウ滝近くでガイドと合流し、米国の古生物学者チャールズ・ドゥーリトル・ウォルコットがバージェス頁岩層の化石を発掘した地点「ウォルコット採石場」に向けて歩きだした。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2016年2月号でどうぞ。

編集者から

 大学の専攻が地質学だったので、バージェス頁岩層のことは知っていたのですが、それがヨーホー国立公園にあるとは知らず、実際に行ってみたくなりました。化石も見てみたいのですが、どちらかというと興味があるのはやはり、発掘現場から見えるという「絶景」です。針葉樹林を背景に立つ奇岩のように、岩石がつくる不思議な風景を見てみたいですね。(編集T.F)

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