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南アフリカの洞窟で発掘された、ヒト属の新種とみられる人骨の化石。人類進化の常識に一石を投じる大発見の、一部始終をレポートする。

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眠りから覚めた謎の人類

南アフリカの洞窟で発掘された、ヒト属の新種とみられる人骨の化石。人類進化の常識に一石を投じる大発見の、一部始終をレポートする。

文=ジェームズ・シュリーブ/写真=ロバート・クラーク

 南アフリカ・ヨハネスブルク郊外の洞窟でヒト属(ホモ属)の新種とみられる人骨化石が発見され、ホモ・ナレディ(Homo naledi)と名づけられた。頭が小さく、原始的な特徴と現代的な特徴をあわせもつという。米ナショナル ジオグラフィック協会付きエクスプローラーで南アフリカ・ウィットウォーターズランド大学の古人類学者リー・バーガー氏らが、9月10日付け学術誌「eLife」に発表した。

「人類のゆりかご」で見つかった新種

 発見現場はヨハネスブルク北西およそ50キロにあるライジング・スター洞窟。この一帯は、20世紀前半に初期人類の骨が多数出土し、「人類のゆりかご」と呼ばれるようになった。研究チームは2013年以降ここで1550点以上の骨を発見。これはアフリカ大陸では過去最大規模で、少なくとも15体分に相当するという。

 ライジング・スター洞窟の骨は、部分的にはホモ・エレクトス以上に現代人に近い。バーガー氏らは、明らかにヒト属に分類できると考えたが、ヒト属のどの種とも異なる特徴をもつため、新種だという結論に達した。地元の言語であるソト語で、星はナレディと言う。彼らはこの新種を洞窟の名にちなんで「ホモ・ナレディ」(星の人)と名づけた。

発掘スタッフ募集、条件は「細身の人」

 ライジング・スター洞窟の奥深く、狭い横穴と縦穴を抜けたその先で、2人の洞窟探険家が大量の骨を見つけたのは2013年9月のことだった。発見を知らされたバーガーは、交流サイトのフェイスブックで発掘スタッフを募ることにした。
「細身の人を求む。条件は、理系の資格をもった洞窟探検の経験者。窮屈な場所での作業もいとわないこと」

 10日もたたないうちに60人近い応募が殺到し、そのなかから彼は6人を選んだ。全員、若い女性だ。バーガーは彼女たちを「地下の宇宙飛行士」と呼ぶことにした。

※この続きは、ナショナル ジオグラフィック2015年10月号でどうぞ。

編集者から

 世紀の大発見ということで、先行のウェブ・ニュースが大反響を呼んでいるこの特集。実はこの数カ月、いつ、どのような形で発表するのか、水面下で調整が続いていたんです。このたび無事“お披露目”となり、関係者はほっとしているところです。
 それにしても苦節20年、学会のアウトサイダーとなりながらも、「南アフリカ」へのこだわりを貫き通した古人類学者のリー・バーガー。ご家族もさぞかし大変かと思いきや、2008年にアウストラロピテクスの新種の化石を発見したときは、当時9歳だった息子のマシュー君も一緒だったとか。父の背を見て子は育つ…。息子も頑固な研究者になりそうですね。(編集H.O)

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