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日本の百年

- FEBRUARY 2018 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

フィルムに残す 新婚時代の思い出

 富士山と芦ノ湖を望む高台に立つ、着物姿の女性。手にはハンドバッグ、左腕には腕時計が見える。その手前でカメラを操るのは、撮影日和の澄み切った青空の下で、新妻を写真に収めようとしている男性だ。1959(昭和34)年12月号に掲載された一枚。


 カメラはおそらく二眼レフで、絞りやシャッタースピード、ピントの調節は手動だっただろう。撮った写真をその場で確認できるデジタルカメラと違い、当時のカメラはフィルムを使っているため、写真の出来栄えは現像するまでわからない。この男性は思い出に残る一枚を撮影できたのだろうか。


 1960年代に入ると自動露出機構が、70年代後半にはオートフォーカス機能が国産カメラに搭載されるようになり、アマチュアでも露出やピントの失敗は少なくなった。デジカメが広く普及したのは平成に入ってからだ。


 冬は富士山の撮影に絶好の季節。2月23日は静岡県と山梨県が定めた「富士山の日」だ。昭和時代の古いカメラがまだ家にあれば、雪化粧した名峰をフィルムに収めてみるのも一興だろう。露出オーバーやピンボケでも、思いがけない傑作が生まれるかも。


写真:ANNE REVIS GROSVENOR/NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE

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