中東バーレーンのマナマで6月末から開催されていた国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は、新たに「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を含む19の世界遺産を承認した。

 年1回の会合には21の委員国の代表が集まり、新たな世界遺産の登録、すでに登録されている遺産の保存、危機遺産リストの検討に当たった。

 登録に際して、文化遺産には6つ、自然遺産には4つの条件がある。地球上で最も生物多様性に富んだ環境から、普遍的重要性を持つ芸術作品まで、合計10の条件のうち、少なくとも1つと合致していなくてはならない。

 今年、同委員会は19の新たな遺産を「顕著な普遍的価値」があるとして承認したほか、ロシアの生物圏保護区である中央シホテアリニの境界線を拡張し、中米のベリーズ珊瑚礁保護区を危機遺産リストから除いた。

「遺産とは我々が過去から引き継ぎ、今も共生し、未来の世代に手渡していくものです」。ユネスコのミッション・ステートメントにはこうある。「私たちの文化・自然遺産はいずれも、かけがえのない生命とインスピレーションの源です」

文=Gulnaz Khan/訳=高野夏美

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